第1話

「早く書いてください!」
 
ボート協会のHP立ち上げにより、事務局の西谷さんから再三にわたって、
コラムの掲載をせかされ、ネタもないのに重いペンをもつことにした。

普段から文章を書くことはないので、非常に悩まされる。
魅力のある文をつくるということは決して容易なことではない。
 
とりあえず、第1回目ということなので、「わたしとボート」など小学生の課題にありがちな
テーマで書くことにしよう。気の向くままに書こう。少しずつテンションがあがってきた!
        
ボートはまだまだマイナーなスポーツである。ボートを知らない人に説明するのに
いろいろな連想をくりだす。もちろん身振りをそえて丁寧に。
カヌーとごちゃまぜに想像するらしい。最終的には「愛という名のもとに」ってドラマ知ってる?
このキーワードでほとんど、あ〜あれか。大抵の人がそこでわかっているのか信用できないが納得するのだ。
 
そんなレアな競技だから、テレビなどでボートの映像を見かけると、思わずくいついてしまう。
金八先生のオープニングシーンでわずかに見られるエイト、年明けの初漕ぎ、ちょっと前だけどボスのCM。
この競技がブラウン管を通して見られるってなぜかうれしい。
たま〜に、○○CREWってプリントされてるトレーナーやボート柄のパンツを見かけた場合はお宝を
見つけたかのような心境で、あっ、みっけたって心の中でガッツポーズしちゃうのだ。

これと出会ったのが高校での部活である。大抵のボート人も高校から始める場合が多いだろう。
ボート部=きつい。それを知ったうえで入部したわけだが。。。

私は1年の途中に入り、その頃、先輩方の対抗クルーは10月の関東選抜に合わせ調整にはいっていた。
今でもその日のことは練習メニューからそのとき感じた空気まで鮮明に覚えている。
                         
はいったばかりのこのCOXは、サーキットトレ、ランニングやダッシュなど陸トレでふらふらになり、
体力のなさに痛感し、家に帰ったときには虫の息状態であった。やっぱきついね。。。

もっともきつかったのは精神的な面であった。今では見られなくなってきたが、あのときの学年一つ差は
親方と弟子、殿様と家来、ブラックバスとメダカくらいの差があるように感じていた。言い方を変えれば
ご指導してくださったとも言えるが、練習終わってからのプロレスの技のかけられ役や丸太のような体への
献身的なマッサージには次々とでる注文に対応するのは大変である。もっと強く押せって、親指が90度以上まがってるよ。

先輩クルーに搭載されたもう一人のCOXは、精神的から胃炎をおこし、授業中何度もトイレに行くはめになってしまった。
その火の粉が自分にもふりかかろうとは。。。緊張の初乗艇が先輩クルーで、3kmの追っかけであった。
何もわからないままに乗った標的はレース中も後もボロボロに怒鳴られ、その日は練習が終わってから
先生に呼び出され励まされた。「言ってくれる先輩がいるっていうのは恵まれてる」って、そうですか〜↓

先輩の引退試合(国体)までの日々を数え、あと何ヶ月耐えようって帰りのチャリンコで友達と励まし合ってた。
泣けるね〜(T_T)

こういうことを思い出しながら書いていくと、気持ちまで暗くなってきたからやめておこう。
今回は、悲しい1年生編ということで次回につづくということにしよう。本当のテーマはなんだったっけ。
1回目にしては長く書きすぎた。早く西谷さんにとどけなければ・・・

(次回、激動の?2年生編へ続く)